「考えといてやるよ」


「龍ちゃんがなんて言っても、日本に居るわよ」


これはもう、決定か?


まあいいや。


また気が変わるかもしれない。


1時間くらいして、点滴が終わった。


「起こす?」


お袋が俺に聞いた。


「いい。俺が連れてく」


そっと美和を抱き上げた。


ぐっすり寝てるみたいだった。


「私、女の子がいいわ。龍ちゃんは?」


廊下を歩いてるとき、お袋が聞いた。


「俺はどっちでもいい」


元気に産まれてきてくれれば。