そう言って、洋子さんは笑った。


それにつられて、私も笑った。


きっと涙と笑顔が混じって、変な顔だったと思う。


「俺も行くよ」


寝室のドアを開けて、龍矢が入ってきた。


「あら、立ち聞き?」


「悪いか?」


「別に悪いなんて言ってないわよね、美和ちゃん」


「はい」


「明日は病院だな」


「でも、龍矢。明日は仕事でしょ?」


「病院に行って、薬のこととか聞いてから行く」


「でも・・・」


「美和。お前の身体のことは、俺も知りたい。知らなきゃいけない」


「うん」