二人で、お母さんに謝った。


「ごめん、龍矢。気をつける」


私は龍矢に謝った。


自分では大丈夫だと思ったんだけど。


「もう、いいよ。俺も大声出して悪かった」


そう言って、私の頭をなでた。


「俺が拭くから、美和は花」


龍矢が家から持ってきた、花を私に差し出した。


「うん」


まるで、大人と子供だな。


でも、妊婦の身体は子供と同じくらい大切だからな。


それから二人で、お墓をきれいにした。


「よし。あとは報告だけ」


お墓の前に、手を合わせた。


龍矢も。