「ごめん。もう大丈夫」


そう言って、顔を上げたとたん。


今度は、立ちくらみ。


ダブルは辛いよー


「部屋に戻るぞ」


龍矢に抱きあげられて、寝室まで戻った。


「横になれ」


そう言われて、ベットに寝かされた。


くらくらするのを、目を閉じて我慢した。


だんだん、気持ち悪いのも落ち着いてきた。


目を開くと、龍矢が心配そうにこっちを見ていた。


「ごめんね。もう大丈夫」


その言葉にちょっとだけ私に笑顔を見せて。


龍矢は無言で、私の髪をなでた。


私も笑顔を返した。