「ふーん」


「今社長を降ろされたら困る」


「どうして?」


「お前とお腹の子を養えなくなる。俺は決めたんだ」


「なにを?」


「なにがあっても、美和とお腹の子は守るって。悲しい思いも、辛い思いもさせない」


「龍矢・・・」


「だから、美和は。安心して俺についてくればいい」


「うん」


キスをした。


「ねぇ、龍矢」


「なんだ?」


「私まだ言ってないことあった」


「あ?」


「おかえり」