「いいよ。妊娠祝い」


「ありがと」


由衣の言葉に甘えて、外に出た。


北風がビュービューいってた。


「寒っ」


休憩所みたいになってるベンチに座った。


結局買ったのは、グレープフルーツとりんごとみかんと苺。


それから、オレンジジュース。


匂いは平気だったけど。


「食べれるかな?」


お腹を見つめながら、呟いた。


でも、この子のためにも少しは食べないと。


「おまたせ」


「おかえり」


由衣が買い物袋を提げて出てきた。