「ふ~」


前のキッチン台に手をついて、一息。


やだな~


おばさんみたい。


「美和先生~」


どこからか、私を呼ぶ声がする。


「はーい。今行きます」


足を前に出したとき。


くらっと、目の前が闇に。


でも、一瞬。


頭を振ると、大丈夫になった。


貧血?


一瞬だったから。


そう思って、仕事を続けた。


でも。