その寝息を聞いて、ホッとした。


ただの貧血ならいいけど。


なにか悪い病気じゃないよな?


自分の考えに、首を横に振った。


疲れか?


4月から、ほとんど休まず働いてきたんだ。


疲れがたっまてるのはわかってた。


「もっと早く休ませるべきだった」


ふーと、俺は長い息を吐いた。


わかってたのに。


美和は、頑張りすぎるから。


ちゃんと見てないと、無理するから。


俺が美和の頑張りすぎを、止めなきゃいけなかったのに。


お前にも、そう言ってたのにな。


「ダメだな、俺」