「大げさなんだよ」


「だって・・・」


龍矢が、ため息をついた。


「龍矢は、さみしくないの?」


そう言って、顔をあげる美和。


その目には、涙がたまってた。


相変わらず、泣き虫。


「さみしくないわけないだろ?だから、泣くな」


「うん」


うなずいた拍子に、美和の目から涙が流れた。


そっとそれを拭いてやる。


「2週間、りゅーちゃんと寝るのか」


「まだりゅーちゃんなんて、言ってるのか?」


俺が贈った、くまのぬいぐるみ。


「お前、何歳だよ」