次の日。


私たちは、久しぶりのデートへ出かけた。


外に出ると、冷たい風。


「寒っ」


「マフラーくらいしろ」


そう言って、私のマフラーを持って龍矢が玄関から出てきた。


「ありがと」


マフラーと一緒に、手袋も差し出された。


でもそれは、かばんの中へ。


二人で車に乗って、目的地に。


着いた場所は・・・


「なんで海なんだ?」


「また来ようねって言ったじゃん」


「冬だぞ?」


「いいでしょ?来たかったの」