なんて、ちょっとだけ思ってみたり。


男の子だから、心配ないんだけどね。


「美和」


「ん?」


道具をしまってる手を止めて、後ろを振り返った。


そこには食器棚に片腕をついて、顔の高さがちょうど私と同じになってる龍矢の姿。


「お前、さっきの男のこと考えてただろ?」


うっ、なんかばれてる。


「考えてない」


「まーいい」


スルっと、私のエプロンの紐をほどいた。


「今からは、俺だけしか見れない美和になるから」


その夜。


「愛してる」


私たちは、大切な時間を過ごした。