でも、好きなの。


好き。


愛してる。


「片付けしてこい。帰るぞ」


「手伝ってくれないの?」


「俺がやったら余計に時間がかかる。片付ける場所がわからない」


「じゃあ、戸締りして?そしたら早く帰れるよ」


「それって、早く帰って、早く俺と寝たいってこと?」


耳元でささやかれた。


「ちっ違うから」


顔が真っ赤になった。


「いーから、早く」


「はいはい」


ふと外を見ると、もう真っ暗。


心君、ちゃんと帰れたかな?