「美和」


いつの間にか、龍矢が私の背中に。


「あっ」


ポニーテールがほどかれ、髪がパサっと広がった。


「まだ、片づけ終わってない」


「いいから」


顎を持ち上げられて、キス。


「んっ・・・」


ちらっと、心君の方を見ると。


ものすごく、驚いた顔。


目なんか、飛びだしそう。


「よそ見するな」


龍矢に視線を戻された。


何回か繰り返したあと。


「そこの君」