龍矢は一瞬、心君に目を向けた。


てか、睨んだ。


心君は、なぜ睨まれたかわからないって顔を私にした。


ごめん、心君。


今、私を見ないで。


あなたは、なにもないって顔をするの。


たまたま二人になっただけだって。


「浮気ですか?」


「ちっ、違います」


「旦那様が泣きますよ?」


久しぶりだよ。


龍矢がこんなオーラ出してるの。


どんなかって?


それは口では説明できない。


とにかく、すごいの。