「こんばんは~」


「心君、今日も早いね」


「暇な高校生ですから」


「夏休みだもんね。部活は?」


「午前中」


「そっか」


「手伝いますよ」


「ありがと」


足立心(シン)君。


高校一年生。


将来パティシエになりたくて、この教室に通ってる。


夏休みに入って、教室が始まる一時間前には来るようになった。


私の専門学校時代の話を聞いたり。


川上さんに、スポーツ選手の栄養について聞いたり。


テニス部って言ってたっけ。