明日も仕事だから。


朝ドタバタするのは、嫌だろう。


そう思って、起こすことにした。


「美和、起きろ」


とりあえず、声をかけて。


身体をゆすってみる。


反応なし。


「しょうがないやつ」


いつもの通り、キスをする。


「んっ」


「起きろよ、美和」


何回も繰り返すうちに、美和の目がだんだん開いていく。


「龍矢?」


「おはよう。もう、朝だぞ」


「うそっ!」