二人には、絶対内緒だよ?


「ふわぁ~」


あくび。


「眠っ」


慣れないことをしたからか。


それとも家に戻った安心感か。


眠気に襲われる私。


「ちょっとだけ、寝ちゃおう。仕事頑張ったご褒美」


そう思って、私は目を閉じた。


すぐに、夢の世界に飛び立っていった。


「おかえりなさいませ、龍矢様」


家に帰ると最初に俺を迎えるのは、メイドの声。


「美和は?」


「寝てらっしゃいます。夕食もまだなので、起こしてもらえますか?」


「私たちでは、起きていただけなくて」