「じゃ、皆さん明日から頑張りましょう!」


「はい」


「片付けしないと」


「美和ちゃん、これくれる?」


小林さんがクッキーを指さした。


「いいですよ。プレーンとココアと抹茶、どれがいいですか?」


「もちろん全部よ」


「はいはい。包みますね」


私はビニールの袋にクッキーを詰めて、リボンで結んだ。


「かわいい」


「明日もこうやって持って帰ってもらおうと思って」


「いいんじゃないの。やっぱ準備ばっちりじゃない」


「準備だけは、ですけど」


とにかく明日だ、本番は。