「誰か入って来ないように、見張ってて」


「はいはい」


そう言って、龍矢は入口の前に立った。


「目、つぶってて」


「わかった」


龍矢が目をつぶったのを確認すると、着替えを始めた。


眠い。


会議では気を張ってて、眠気なんか襲ってこなかったのに。


龍矢と居る安心感。


それが眠気を誘ってる気がした。


「いいよ」


着替え終わって龍矢の方を見た。


「ごちそうさま」


そう言って、意地悪く笑った。


「見た?てか、絶対見たでしょ?」