最悪。


いつもこのパターン。


「大型オーブン2台だって?」


龍矢が資料を置いて、私を見た。


「そうだよ」


「最近言うようになったな」


「だって頑張るって決めたから」


「そっか」


そう言うと、龍矢の顔が変わった。


仕事モードから、プライベートモードに。


仕事モードは、いつも難しい顔してる。


プライベートモードは、ちょっと意地悪。


「おいで」


「うん」


龍矢の座ってるところに近づく。