「いやね、今から今日の報告しに社長とこ行くんだけど、美和ちゃんも一緒に行ってくれないかなって思って」


「えーなんでですか?」


「その方が、社長の機嫌がいいのよ」


「それって、勘違いじゃないんですか?」


「絶対そうだって。だからね、お願い」


「わかりました。行きます」


「よかった」


小林さんと並んで歩く。


こーゆーときって、貴重な話を聞けて楽しい。


仕事のこととか。


子供のこととか。


この前も、ちょっとびっくりした話を聞いた。


龍矢は私に何も言わなかったんだけどね。


実はこの教室を開くってことに、反対の意見もあったんだって。


ほんの少しだったんだけど。