「えっ、なになに?」


反省?


反省ってなに?


「遅れたバツ」


「へっ?」


そう言うと龍矢は、私の身体を持ち上げた。


「ちょ、なに?」


「俺が抱いて、お前を車まで運ぶ」


「やだ!ありえないから」


ばたばた暴れる美和。


そんなことしても、離さないから。


今日の会議中、何度お前に声を掛けようと思ったと思ってる。


お前が下を向くたびに、心配でしょうがなかった。


落ち込んでる姿を見るたびに、抱きしめてやりたくなった。


でも、そんなこと出来ない。