そんなこと言わないでよ。


私が好きなのは。


私が好きなのは・・・


「・・・だけなのに」


「えっ?」


ダメだよ。


言ったら、ひろ君と今みたいな関係でいられなくなっちゃうかもしれない。


「翔馬が私のこと好き?そんなことあるわけないじゃん」


「春菜」


「ちょっと部屋行ってくる」


急いでキッチンを出た。


じゃないと、泣いてるとこ見られそうだったから。


ねぇ、ひろ君。


お願いだから、そんなこと言わないで。


私のこと、妹みたいにしか思ってないのわかってる。