家のある駅に着くと、ひろ君の車が目に入った。


「ただいま」


そう言って、ドアを開ける。


「おかえり」


ひろ君が笑顔で迎えてくれた。


「今日は遅かったな」


「友達とおしゃべりしてた」


「そっか。なに話した?」


「えーいろいろ」


「なんだよ、いろいろって」


「んーとね、秘密」


「結局、秘密かよ」


そう言って、ひろ君は笑った。


「ねぇひろ君。今日の夕ごはんどうする?」