「春菜居ないと、学校つまんないからさ」


そう言うと、翔馬は。


「じゃあ。また明日な」


自転車を走らせた。


友達だから、そんなこと言ったんだよね?


他に理由なんてないし。


駅の階段を上ってるとき、ケータイが鳴った。


「もしもし?」


「春菜。俺」


「ひろ君。どうしたの?」


「体調どうかなーって思って」


「うん。全然大丈夫だよ」


「そっか。今どこ?」


「学校ある駅」


「何分の電車乗る?」