「春菜もういいの?」


「うん、大丈夫。ありがと、翔馬」


「それ貸しなよ。俺持ってやる」


「へっ?それって?」


「荷物。病み上がりなんだからさ、無理するなよ」


「あは。大丈夫だって」


それ、朝もひろ君に言われた。


「いいから貸しな」


そう言って、翔馬は私からかばんを奪った。


「おー翔馬君かっこいい~俺のも持って」


「ばーか。誰が勇人のなんか持つかよ」


「あほらし。まるで小学生ね」


「だねー」


そんな二人を見て、冷やかに言う結華。


それとは対照的に、笑顔で二人を見てる希美。