また、我慢してるんだって思った。


春菜が点滴やってる間に、俺が薬をもらいに行く。


それで、あとは春菜の点滴が終われば帰れる。


それで、俺は早く大学に行ける。


そう思ったんだ、春菜は。


「薬はあとで、取りに行くよ。春菜が説明聞いた方がいいだろ?」


「でも・・・」


「いいから、点滴終わるまで寝てな。ずっとここに居てやるから」


そう言ったら、ものすごく安心した目をした春菜。


やっぱり、一人で居るのが不安だったんじゃん。


ほんとは、一人で点滴受けてるの不安だったんだ。


甘えていいのかな?


「じゃあ、手握って」


「うん」


今だけ甘えさせてね、ひろ君。