少しパーマのかかった長い髪をひとつにまとめ、眼鏡をかけた怜香先生に睨まれるとちょっと怖い。


「はい」


俺は苦笑して返事した。


「怜香先生~次お願いします」


「はーい。今行きます」


看護師さんの呼びかけに、怜香先生が答えた。


「じゃ、春菜ちゃんのことよろしくね」


そう言って、怜香先生は診察室に戻って行った。


でもすぐに。


「春菜ちゃん、あっちの診察室ね」


春菜が居るらしい診察室を指さして、怜香先生は自分の仕事に戻って行った。


なんか・・・インパクト大。


あんな先生だったんだ。


春菜の様子を見て来ようと思い、怜香先生のさしたドアを開けた。


春菜はベットに横になって、点滴をしていた。