「いいわよ。私が言っとくから」


「怜香先生、ひろ君わかる?」


「わかるわよ~春菜ちゃんが入院するたびにお見舞い来てた子よね」


「うん」


「春菜ちゃんの初恋の人で、今一緒に住んでる」


「先生知りすぎ」


「ぜーんぶ春菜ちゃんから聞いたのよ」


「私そんなにしゃべってた?」


「まあね。好きな人ってのは前に聞いたことだけど」


「私意外におしゃべりかも・・・」


「はいはい。そんだけしゃべれれば大丈夫ね。さっさと点滴しちゃお」


「はーい」


それから怜香先生に点滴してもらって。


「じゃあ、春菜ちゃんのだーいすきな人に言ってくるね」


そう言って、診察室を出て行った。