いつの間にか、眠ってしまったみたいだ。


なんとなく、さっきより苦しかった。


熱が上がってきたんだなぁって思った。


何回も熱出してるからわかるんだ。


寝る前に、熱測っとけばよかったなとか思ったけど。


誰かの手がおでこにあてられて。


たぶん、ひろ君なんだけど。


それが気持ちよくて。


また眠りに落ちていった。


どれくらいたったか、わからないけど。


起きたとき、私の勉強机の電気だけが付いてて、あとは真っ暗だった。


「春菜、起きた?」


「ひろ君?」


「勝手に机使わせてもらってるよ」


「うん」