「保健室行ってくれば?」


「大丈夫」


「勇人に付き合ってもらえば?春菜の頭痛をひどくしたバツ」


「結華、勘弁」


「俺ついてくか?」


「翔馬はやさしいね。誰かさんと違って」


「春菜~それって俺のこと?」


「さぁ?知らない」


やだな。


頭痛いの、雨のせいだけじゃないかも。


「熱はないみたいだよ?」


希美が私のおでこを触ってそう言った。


「ほんとに大丈夫だから、心配しないで」


あーあ、みんなに心配掛けてる。


頭痛いなんて言うんじゃなかった。