「誰にも見せませんよ」


そう言って、返事を打つ。


えっと・・・


まだ少し痛いけ・・・ 


やめた。


心配かけるから。


治ったから心配しないで。


そう打って、送信した。


返事は数秒で返ってきた。


どんだけ近くにケータイ置いてんだろ?


返事の速さにちょっとうれしかったりして。


また頬の筋肉が緩むのを必死に抑えた。


よかった。
無理すんなよ。


そう書いてあった。


そのままケータイを閉じて、かばんにしまった。