二日後。


お母さんが迎えにきた。


「ひろ君、今までありがと」


私は頭を下げて、お礼を言った。


「また遊びに来ればいいからさ」


「うん。あとこれ」


この家の鍵を返した。


「ああ」


「いっぱい迷惑かけてごめんね」


「迷惑なんてかけてないよ」


ひろ君は、私の頭をポンポンやった。


「荷物、下まで持ってくよ」


「いい。自分で持ってくから」


「でも・・・」


「いいの。じゃあね」