「バカだよ、翔馬」


やさしすぎるよ。


私はその場に崩れ落ちるように、座りこんでしまった。


涙が止まらなかった。


頑張れなんて。


私、翔馬のこと振ったんだよ?


どうして応援してくれるの?


友達って、思ってくれるの?


だったら私。


最高の友達を持ったよ。


男とか女とか関係ない。


最高だよ。


「私、頑張るね」


ちゃんとひろ君に伝える。


後悔は、しない。