やっぱり私は、ひろ君が好き。


お兄ちゃんってだけには、見えない。


この思いに気づいたときから。


諦めるなんて出来なかったんだ。


放課後。


「翔馬、部活行くぞ」


勇人が翔馬に声をかけた。


「翔馬」


私は思い切って、翔馬に話しかけた。


「なに?」


「部活行く前に、話してもいい?」


「ああ」


なんの話かわかるから。


なんとなくお互いに、緊張感が走った。


なんとなく私たちの雰囲気を感じたのか、結華たちは何も言わずに教室を出て行った。