「翔馬、ジュースでいい?」


「いいよ。春菜は寝ろよ」


「でも、せっかくここまで来てくれたのに」


「気にするな。俺が勝手についてきただけだからさ」


「うん」


「春菜、ちょっと話してもいい?」


「うん」


「あっ、でもその前に着替えてベット」


「わかってる。翔馬ってば、ひろ君と同じこと言う」


そう言って、春菜は笑った。


「ひろ君って?」


「一緒に住んでるお兄ちゃん。弘樹って言うんだけど。って、前言わなかったっけ?」


「聞いた気がする」


「でしょ?私の部屋あっちなの。廊下で待っててくれる?着替えたら呼ぶから」


「わかった」