「春菜、大丈夫だった?」


教室に戻ると、希美が私のところに走ってきた。


「ん。帰る」


「そっか。一人で大丈夫?」


「うん」


荷物をかばんに詰めた。


「あんま無理すんなよ」


「ありがと、勇人」


「明日は休みね」


「たぶんね」


「しょうがないから、ノート見せてあげる」


「結華、ありがと」


みんなに手を振って、教室を出て来た。


ふらふらする、身体を支えながら。