その日の真夜中。


ひろ君が眠った時間。


ちょっとだけ、ひろ君の部屋のドアを開けた。


暗くて、なにも見えなかった。


ねぇ、ひろ君。


今、幸せ?


ずっと好きだった。


今も好きだよ。


でも。


ひろ君には、歩美さんがいるもんね。


だったら、私は妹でいる。


妹で傍に居れるなら、それでいい。


だから。


ずっと傍に居させて。


お願い。