「やめるー!?」


「しー二人とも声大きい」


2学期が始まってすぐの放課後。


私は結華と希美を呼び出した。


いつものファミレス。


「だって・・・」


「弘樹さん好きなのやめるって」


「夏休み、なにかあったの?」


「うん」


全部話した。


電話の向こうから聞こえた声も。


その人と、キスしてるところ見たことも。


その人は、ひろ君の彼女だって気づいたことも。


「春菜、ちょっと結論出すの早くない?」


「そうだよ。弘樹さんから、聞いたわけじゃないし」