「はい」


「片付けが終わったら弘樹と出かけようって思って来たんだけどね、春菜ちゃんの具合が悪いから無理って言われたから、ちょっとお見舞い」


それでか。


歩美さんの服装。


ノースリーブに、ミニのスカート。


いかにも、デートですって感じの洋服。


「お見舞いって言っても、なにもお見舞い品ないんだけどね」


「そんなこと・・・」


「歩美」


部屋のドアが少しだけ開いて、ひろ君が顔を出した。


「弘樹」


「もう出てってくれるか?春菜、まだ結構熱あるんだ」


「そっか。ごめんね、無理させて」


「そんなことないです」


「じゃあ、私はこれでね」