「昨日結構、部屋汚しちゃったから。片付け手伝おうと思って来たんだけど、あんま意味なかったみたい」


そう言って、にっこり笑った。


「弘樹が全部やってくれたみたいね」


「あのっ・・・」


「あっ、ごめんね。名前まだだったね。私、歩美って言うの。よろしくね」


「はい」


「入っていいかな?」


「あっ、ごめんなさい。どうぞ」


歩美さんが、私の部屋に入ってきた。


私の傍まで来て、床に座った。


「もしかして、昨日から具合悪かったりした?」


「えっ?」


「私たちずっと騒いでたでしょ?うるさくて、余計に具合悪くなったりしてないかなって」


「そんなことないです。それより、なんで」


「なんでここに来たかって?」