おいしいよ。


だってひろ君が買ってきてくれたんだから。


「ごちそうさま」


「もういいのか?」


「うん」


ひろ君に返したカップには、まだ半分以上残っていた。


「薬飲んでも大丈夫かな?」


胃にちょっとしか入ってないしって、ひろ君が言った。


「大丈夫だから、薬ちょうだい」


「大丈夫か?」


「薬に関しては、ひろ君より詳しいよ」


「春菜がいいならいいけど」


そう言って、薬を渡してくれた。


相変わらず心配性だなぁ。


そう思った。