トントン


「春菜、入るよ」


真夜中


友達が帰ったあと、春菜の様子が気になって春菜の部屋に行った。


勉強机の明かりをつける。


布団がこんもり盛り上がっていた。


そっとめくってみる。


そこには、赤い顔をして少し息の荒い春菜の姿があった。


おでこに手を置いてみると、熱があることがわかった。


枕のところまで、春菜の頭を持ってくる。


布団をかけ直して、部屋を出た。


氷枕を用意して、部屋に戻った。


「いつから具合悪かったんだよ」


答えが返ってこないことは、わかってるけど。


俺は春菜に問い掛けた。