「春菜ちゃんってゆーんだ」


「はい」


一人の女の人が声を掛けてきた。


「高校生?」


「1年です」


「わかーい」


なぜか、そこで盛り上がる女性3人。


「あの、私部屋に戻りますね」


そう言って、ひろ君たちの横を通り過ぎようとした。


「春菜」


「なに?」


「髪の毛、半乾き。風邪引くぞ」


「部屋行ったら、乾かす」


「そのまま寝るなよ」


「わかってるよ」