私、部屋になんか音のするもの置いてたっけ?


うわっ。


ちょっと恐怖。


それでも、音がするんだから確かめないと。


ソロソロ部屋に足を進めた。


「あっ!」


バカだ、私。


ケータイじゃん。


急いで電話をつかんだ。


「もしもし?」


「春菜?」


「ひろ君」


「なかなか出ないから、どうかしたのかと思った」


「ごめん、寝てた」


相手はひろ君。