希美が私に笑顔を向けながら言った。


また私だけ、仲間外れ?


「それより、こんな暑い中連れ出したんだから勝ってよね」


「当たり前だろ?」


勇人が自信満々で言った。


「春菜、これ貸してやる」


「えっ?なに?」


翔馬が私に持ってた帽子をかぶせた。


「春菜、ぶっ倒れそうだから」


「失礼な」


「じゃ、応援よろしく」


そう言って、二人とも戻って行った。


「あーゆーことは、出来るのね」


「みたいだね」


「じゃあ、自分で電話して欲しいよ」