「んっ!」



少年は短く声を発し右手を私の前に差し出した。



その右手には私のプールバックに着けていたネームプレートが乗っていた。



お母さんがみんなのと一緒になってわかんなくならないようにって着けてくれたネームプレート。



確かに私のだ。なんで、持ってるんだろう。