目が覚める。今、何時だろう…?時計をふと見る。
「いいかげん起きなさい!」
一階から母の怒鳴り声がさっきからひっちりなしに聞こえてくる。
布団を頭からスッポリとかぶりベットに潜り込む。
窓の外からは、車のエンジン音やら子どもたちの遊ぶ声が世話しなく聞こえてくる。
まるで別世界…。
「はあ〜」
ぼくは、大きくため息をつくと、ゆっくりとベットからでて一階へむかった。
テーブルには食事が用意されていた。― これは朝飯か?それともひるめしか?ほくは、それをちらっと見ただけでテーブルにはつかずソファーに寝転びテレビのスイッチをいれた。
「いい気なもんね!」
母はぶつぶつ言いながらでていった。どうやら、休憩時間に様子を見に戻ってきたらしい。