問い掛けるようなわたしの視線に、荘司は答えてくれた。



「俺はアメリカにいた頃、とにかくがむしゃらに働いていて、仕事はこなせばいい、作業のようにただただ没頭してた。


…やればやっただけ評価されてたし、それでいいんだって、思ってた。…でも…」



そっとわたしの手を握る。



「日本に帰ってきて、オーナーに言われて渋々ランチに行った。そこで――」



ドキドキと胸が高まる。



「ユキを見つけた」