結局、仕事の入ったエリカに続いて、荘司達も会社へと戻っていった。


「なんか、大変なことになっちゃってない?」


チアキちゃんが完全にやじ馬根性丸出しで、わたしを見る。


う゛ぅ…。


「きっと、からかわれてるだけだよ」


自分に言い聞かせるように言ったわたしの心を、チアキちゃんは容赦なくえぐる。


「やー…どっちも本気っぽかったよ。…特にエリカ!あんな清純そうに見えたのに、意外。でも生で見るとほんとキレーだったね!」


うんうんと一人頷くチアキちゃん。


「あんなキレーなコに迫られたら、さすがの嶋村さんもコロッといっちゃうんじゃないのー?」


「そんなわけ…」


ない…って言えない自分がいる…。